クラッセはSとWと2台持っているのですが、嵩張らず、気軽に持って出かけられるため、一番稼働率の高いカメラだったりします(防水ではないのですが、さっと取り出して、片手でも撮れるなど、雨の日にも活躍してくれています)。
小石川後楽園 梅林 2015年6月
さて、このクラッセには、「初代」「S」「W」という、3機種があります。初代クラッセは2001年に発売されました。当時はコンタックスやリコーなどのメーカーが、高性能な単焦点レンズを付けた高級コンパクトカメラを出していました。
初代発売から5年後の2006年、「クラッセW」は発売されました。
最も大きな変更点はレンズが38mmから28mmに変更になったことですが、そのほか、操作性を向上させる改良がいくつも施されています。
前面に付いていたマニュアルフォーカスのダイヤルが、露出補正ダイヤルに変更になったり、シャッター速度がファインダー内に表示されるようになったり、等、細やかなブラッシュアップが行われています。
その後、38mmレンズが付いた「クラッセS」も発売されました。
※二代目「W」「S」が作られる課程については、「写真のことば VOLUME.6」にご担当者のお話が載っていて、非常に興味深いです(途中で一度お蔵入りになりかけたところなど)。
http://www.shashin-kotoba.com/06/ueno/
カラーネガでしか撮影していませんが、コントラストが高く、シャープに写る印象です。AFも優秀ですね。
また、30センチまで寄れるところは、コンタックスT3や、リコーGR-1とのアドバンテージだと思います。
気になる所は、AF中にジャッジャッと割と大きいギアの音がすること。

北池袋 近接撮影 日中シンクロ
既に生産は終了しており、ほぼ中古でしか手に入らなくなってしまいましたが、我が家では故障すると困るカメラの筆頭です。

池袋サンシャインバス亭 2015年6月 f2.8 1/20
レンジファインダーカメラのため、遅めのシャッタースピードでも、ぶれずに撮れます。
デジタル全盛の時代に何故フイルムかと思われるでしょうが、デジタルで撮影した画像って、プリントアウトしないんですよね。撮ったら撮ったまま、、という。
フイルムだと、現像してプリントする必要があります。紙になれば、アルバムにも貼れるし、皆で見やすくなるという良い点もあります。
このフイルムの方が良いという感じは、過渡期ゆえのものなのかと思っていましたが、もうしばらくは続きそうな感じがします。
フイルムとデジタルと、両方をうまく使い分けしていきたいですね。

飯田橋駅 2015年6月 やはり水平に構えて撮らないと、画面の端の建物に歪みが出てしまいますね。