2017年12月28日木曜日

今年も一年ありがとうございました

2017年も残すところあとわずかになりました。
この時期になると、毎年のように思うのですが、
本当にあっという間の一年でした。

特に今年は息子の誕生もあって、
実家と東京を何度も往復するなど、
一息つく間もない一年でした。
そんな中、たくさんお仕事を出していただき、
無事に一年乗り切れたことに感謝いたします。

来年も、売れる本を作ることを目標に頑張りますので、
引き続きのご愛顧をよろしくお願いいたします。

------------------------------------------------------------------

以下本文とは関係ないIXY2000ISの写真です。

以前に一度取り上げたIXY600と大きく違うところは、710万から1210万に大幅に画素数が増えたところ。
それと手ぶれ補正が入ったところです。











































IXY600のモノクロが気に入っていたので、最初はモノクロメインで使っていました。
ただ、コントラストが強めなので、白飛びしやすくまた影が完全にベタになってしまったりと・・なかなか難しい。























雨や曇りの日、あるいは日陰だと結果が良いです。



















最近はカラーで使うことも多いですが、
モノクロ同様コントラストが強く、色味もパンチがある感じです。
シャープでカリカリした描写になりがちなので、
植物を撮るのに向いてる気がします。

2017年11月25日土曜日

イワタミンゴ

先月書いた、イワタのフォントセールですが、今回ミンゴシリーズを購入しました。
デザイン系の書体で、M、D、B、Eの4ウエイトがあります。
収容字数が少ないTrueTypeもありますが、
今回はオープンタイプのPro版(15,444字)を購入しました。

こちらのフォント、2015年発売と比較的新しい書体で、
2015年のグッドデザイン賞を受賞しています。
最初にこの書体を見たときに、イワタからもタイポス系の書体が出たんだなー、
くらいにしか思ってなかったのですが(ごめんなさい)キチンと見ると、
タイポスとは違った良さがあります。
形は、細い横棒と太めの縦棒の組み合わせという、
明朝系タイポスの流れを組んでいます。
また、タイポス同様ゴシック体をベースにしつつも、
点など一部に明朝を組み合わせているという、新しさがあります。
イワタフォントらしい上品さと、
スッキリしたモダンなイメージが同居していると思います。
色々な実用書のタイトルに合いそうです。

せっかくなので、手持ちのタイポス系書体と比較してみたいと思います。
(残念ながらタイプバンクの「タイポスオールマイティ」や「漢字タイポス」が無いため、
モリサワパスポートのUDタイポスと比較しています)


















モリサワのフォークや、フォントワークスのスキップに比べると、
遊びが少なく、スッキリした印象があります。
また、タイポスと比べると、一部に明朝を取り入れている分、
少し柔らかい印象もあります。
この4書体の中から、どれを使うのか・・結局は好みなんでしょうね。

さて、タイポスのウエイトを表す58、510などの数字は縦、横の線の太さを表します。
今回取り上げている4書体は全て「横は5」となっており、
以下「8、10、12、15」と縦線の太さの違いがウエイトの違いになっています。
これを踏まえて他を見ると、フォーク、スキップは、
縦だけでなく横も少しずつ太くなっていることに気付きます。
ミンゴはタイポス同様、横線の太さは全部同じですね。
それと、漢字を見ると分かりやすいですが、タイポス、スキップは、
線の端がラッパ状に少しくびれていますが、ミンゴ、フォークは真っ直ぐです。
この辺りは、設計コンセプトの違いが出ていて面白いです。
こういった端々の違いが、フォントの印象を作っているのだと思います。
同じタイポス系とくくりましたが、それぞれ個性がありますね。
タイポスの「な」なんかは、右上の点が真っ直ぐ突き出していて、きりっとした印象。
ミンゴの「な」の点は、右下にてれっと垂れていて、
「ごめんね〜」って謝ってるようにも見えます。

巷でよく見かけるのはモリサワのフォークですが(元祖のタイポス以上に見かけますね)、字形の美しさでは、イワタミンゴ負けてないと思います。
さらに太いHが製作中とのことですが、Mより細いウェイトも欲しいですね。

これから、どしどし使っていきたいと思います。

2017年10月12日木曜日

「イワタフォント」キャンペーン

一昨日よりイワタフォントのセールが始まりました。
期間は2017年10月10日(火) 〜 2017年11月30日(木)です。
(詳細はイワタのHPでご確認ください。)
「みんなの文字・小春良読体・U-PRESSフォント」以外のフォントが
なんと、20%オフとなっています。

「イワタUDフォント」が「2017年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を
受賞したことによるキャンペーンだそうです。

イワタLET'Sは入っていないけれども、
イワタフォントを使いたいという方には、チャンスですね。
フォントのセールって、なかなかないですから。

はんぺんでもこの機会に、
前から気になっていたフォントを購入しようと思っています。
また購入しましたら、使い勝手など紹介させていただきます。



















写真は本文とは全然関係ない IXY DIGITAL 600 です。
中間のトーンが綺麗なので、ほぼモノクロ専用で使っています。
10年以上前のデジタルカメラですが、全く問題ないですね。
パリパリにシャープ過ぎないところも、気に入っています。

2017年9月30日土曜日

新しい家族がやってきました

今年は、少し遅い夏休みをとって、1週間ほど実家に帰っていました。
妻の里帰り出産があったためです。

予定日より、少し早くうまれたため、
出産には間に合いませんでしたが、
数日後に、新しい小さな命を抱くことができました。

生まれたのは元気な男の子でした。
こんなに嬉しいことはないですね。
いつまでもじーっと見ていられます。

小さくて可愛い小さい命のためにも、
一層、頑張らないとです。


2017年8月24日木曜日

夏草

今年は雨が多くて、どうなるかと思いましたが、徐々に暑い暑い夏が戻ってきました。
夏ばてしないようしっかり食べて、 夏を乗り切りたいと思います。

来月は諸事情がありまして、遅い夏休みを 1週間ほど、もらいます。
進行中の案件はそれまでに終わらせられるように頑張ります。

以下全て、
キヤノン F1 / NFD35mmF2.0 / FUJI ACROS 100

1/500 f6.5
















1/1000 f2

1/125 f5.6

1/250f4

1/60 f5.6
















1/500 f2

2017年6月20日火曜日

HDDから、SSDに更新しました

先日、アップルからドサっと新商品が発表されましたね。
iMacやiPadなど、ハードもたくさんありました。
実はその日の発表会、前々から楽しみにしていたんです。
そろそろパソコンを買い替えたいなぁと思ってまして・・・
しかし、期待していたシリーズの更新はありませんでした。残念。

ところで、うちのメインマシンは、長い事Mac mini(Late 2012)という機種でして、
元々はメイン機種を修理に出している間のつなぎとして購入したものです。
つなぎの予定で購入したものの、静かで使い勝手が良かったため、
そのままメイン機種に格上げになり・・それから、はや4年・・
最近は徐々にマシンの不調が出てきていました。

新しいのに買い替えたいなと、思いつつも、現行品のMac miniはCPU性能が今使っている機種より低く、しかもメモリーなどを自分で拡張するのが難しい、という二重苦。。。
すでに発売から2年半が経過しており、そろそろ「性能がアップ+拡張しやすい」Mac miniが出ないかなと、期待していたのですが、今回も出ませんでした・・
といいますか、この分だと今後も希望しているような機種は出てこないかも知れませんね。

では、他シリーズはどうかというと、iMacはモニターが壊れるイメージがあって購入対象外。
MacBookも一度壊れたのがトラウマで、できれば、丈夫な機種がいいなぁ、と。
残るのは最高峰のMac proですが、現行のは5年ほど前の機種で、値段の割に拡張するのが難しいという・・古くて、高くて、使いづらい、三重苦。(スペックは最高なんですが。)
昨今、デザイン業界の人たちはどんなマシンを使ってるんでしょう。やっぱりiMacなんでしょうか。

ということで、ここからが本題。
悩みに悩んだ結果、緊急時のサブとして眠っていたMacBook proにテコ入れをして、
メインに復活させることを思いつきました。
とりあえず不満が出ない程度にアップグレードして、
欲しい機種が出てくるのをもう少し待とう、という引き伸ばし作戦です。
(少なくても、Mac proの新型は一年後を目処に発売予定とのこと。これに期待ですね)

今回のアッグレードですが、まずはメモリを8GBから、マックスの16GBにアップ。さらにHDDをSSDに交換します。
プロセッサはCore i7の2.2GHzクアッドコアと元々の性能が高いので、
メモリとSSD交換だけでいけるのではないかと思いました。
あと今回、osをマーベリックからヨセミテへと一段あげることにしました。

メモリやSSDの交換については、色々なサイトで取り上げられているので、
省略しますが、道具さえあればかなり簡単で30分ほどで交換できました。
ただその後、データの引き継ぎや、アプリの確認、osのアッグレード、
さらにSSDのtrim設定などなど・・
慣れない作業で、思った以上の時間がかかってしまいました。
(特に今回、前に作っていた、ヨセミテのリカバリディスクが使えなくなっていて、
相当焦りました。古いリカバリディスク、一斉に使えなくなったらしいですね。
まあ、ストアから再DLして事なきをえましたが・・
使えないアラートが出た時には、絶望で泣きそうになりました)

さて、交換後の使い勝手ですが、マシンの起動時間が相当速くなりました。
20秒くらいで立ち上がります。びっくりです(前機種では10分以上かかってました)。
うちのメインアプリはインデザインとイラストレーターなのですが、
アプリの立ち上げはもちろん、作業中のモタつきがなくなって、
体感でわかるくらい速くなりました。
わかりやすく言うと、オートバイとママチャリくらいの差があります。
もっと早くSSDに交換してあげればよかったです・・
しばらく使ってみて問題なさそうなら、Mac miniもSSDに交換してあげようと思っています。
これだけ速度が違うと、HDDにはもう戻れないですね。

さて、最後に今回のご予算ですが、1TのSSD、16Gのメモリ、新しいバックアップ用の外付けハードディスクなどなど、総費用は7万円ほどでした。自己リサイクルができた上に、お安く、速いマシンが手に入りました!
アップルのサポートを受けられなくなるマイナスはありますが、それ以上の大満足です。

2017年5月29日月曜日

今年の桜

もうすぐ梅雨?って時節に今更感はありますが、今年の桜です。
今年はフィルムで桜を何度か撮りました。
折角なので少しだけ貼らせてもらいます。
カメラは全て Canon F1です。

NFD35mmf2.8 1/2000f4.0 FUJI  SUPERIA X-TRA 400
可愛らしく、幹に咲いていた桜。
背景を見る限り、このレンズ、ボケは固いです。
こういう寄った写真だと、f2.0の方が、向いてますね。
このレンズの良いところは、正確な描写と軽いこと。
中に何も入ってないんじゃ無いかと思うくらい、とにかく軽いです。あ、褒めてないですね。

NFD70-210f4.0 1/250f6.3 FUJI  SUPERIA X-TRA 400
唯一持っている望遠ズームレンズですが、
重いせいか、桜撮る時以外に使う場面がないです。
描写は素直でいいなーと思うんですけど。

NFD35mmf2.8 1/125f5.6 Arista Premium 400
1本だけ残っていた、期限切れのフィルムです。
このフイルムも手に入らなくなってしまいました。

近所の諏訪神社。薄暗い境内でしたが、ISO400のフイルムに助けられました。
しっとりとした空気感をうまくとらえていると思います。

NFD28mmf2.0 1/500f6.3 Arista Premium 400
桜と黒い地面のコントラストが強く、
難しい場面でしたが、うまく質感をとらえています。














NFD28mmf2.0 1/500f6.3 Arista Premium 400
薄暗い公園に、木漏れ日が落ちていました。

NFD28mmF2 1/500f4半 Arista Premium 400
桜がはらはらと散る中、暖かく、のんびりした一日。
みんなとても幸せそうに見えます。


フィルムがどんどん減っていく昨今ですが、
焦らず、手に入るもので、楽しんでいければと思っています。

2017年4月25日火曜日

イワタゴシック体オールド


以前、導入したいと書いたイワタゴシック体オールドですが、年末にPr6版を6ウェイト(L、M、D、B、E、H)揃えて導入しました。
本文に使用するのは主に「L、M」ですが、Pro版もPr6版も値段が変わらないので、Pr6版を購入するのがお得です(Pro版は15,444字、Pr6版は23,058字)。

イワタ書体OKな印刷所は多くないのですが、すでにいくつか本文で使ったり、書名のタイトルなどで使い始めています。
実際に使ってみた感想ですが、「ゴシック体オールド」という名前から、フトコロが狭く小ぶりな仮名をイメージしてましたが、実際に使ってみると思っていたほどオールドスタイルでもないな、と。

今回は、いくつか手持ちのゴシック体で、横組みベタの本文を組んでみました。































どのように感じましたか?
本来は本の内容に書体のイメージが合っているかどうかが重要なのですが、今回は読みやすいかどうかだけを見ています。
以下、かなり好みが入った私感です。

「中ゴシックBBB」……モリサワの基本書体で、いつもお世話になっているフォントです。
まず気になるのは、少し太いところ。それから、フトコロが狭いせいもあると思いますが、仮名の左右の空間が不揃いに見えます。横組みだと左から右に目線が動くため、引っかかるような感じがします。同じ横組みでも、キャプションには良く使っていて、全然気にならなかったのですが、長文になると引っかかりますね。ただ、縦組みにはかなり合いそうです。

「MB101(+こがな)」全体的に文字間のアキは揃っていて、目線はスムーズに進みます。ただ、漢字も含めて全体的に文字が大きく感じます(本文組み用の専用小仮名を組み合わせているのですが)。セリフもしっかり付いてます。

「ヒラギノ角ゴ」……MB101(+こがな)と似た印象ですが、セリフが無いせいか、スッキリ見えます。仮名を少し小さくすると、さらに読みやすくなりそう。

「小塚ゴシック」……ぎゅうぎゅうに詰まっている感じで、読みづらい・・やはり仮名も漢字も大きいのが、気になるのかな? 文章が短いと気にならないんだけど、長文には、少々つらい。

「筑紫ゴシック」……今回の6つの中では、仮名と漢字のバランスが一番良いと思いました。セリフが大きめで、一つ一つの文字に癖はあるんだけど、跳ねるようなリズムがあって、流れるようにするする読めます。

「イワタゴシック」……ヒラギノ角ゴ、筑紫ゴシックの間くらいでしょうか。粒が揃っていて、セリフはあるのですが控えめでスッキリ。読みやすいです。

上記の結果から(あくまでも好みです)、「ヒラギノ角ゴ」「筑紫ゴシック」「イワタゴシック」をピックアップして、さらに「ヒラギノ角ゴ」「イワタゴシック」については、仮名を少し小さくしてみます。


















どうでしょう? 読みやすさがアップしたような感じがしませんか?
違う書体を組み合わせるだけでなく、インデザインだと大きさの調整も簡単にできるので、いいですね。

最後にもう一つ。番外で「游ゴシックM」です。
OS付属のフォントですが、オーソドックスで癖がなく、とても好きな書体です。









游ゴシックは、細いの(L、R)を持っていないので、OS付属のMで組んでいます。Mだと、くどいかと思ったのですが、思ったほどではないですね。すごくバランスがよくて好みです。
セリフも控えめで、流した雰囲気が、イワタゴシックオールドの仮名を小さくしたものに似てますね。
LかR、OSにくっつけてくれないかな・・。

長くなったので、今回はここまで。
機会があれば、縦組みでのテストもやってみたいと思います。

2017年3月5日日曜日

沈丁花

早いもので、もう3月。
お陰様で今年は、年明けから急ぎのお仕事など、てんてこ舞いでしたが、ようやく、少し落ちついてきました。
あ、もちろん、喜んではいられる訳もなく、もっとお仕事しないと、ですけど・・。
(これを読んだ編集部のみなさま、お仕事お願いいたします!)


さて、先日モリサワから、フォント更新のお知らせが来ました。
モリサワパスポートのタイプバンク書体に含まれる更新です。

http://www.morisawa.co.jp/support/download/3469

字形の改訂や、プロポーショナルピッチの変更、アウトライン時のバグの修正などが行われたようです。
本明朝など、使用頻度が高いと思われる書体も含まれていますので、まだ更新していない方は、早めの更新をオススメします。

◆改訂書体
 本明朝-EII(標準がな) (Std) 改訂前:1.02→ 改訂後:1.030
 本明朝-EII 新がな (Std) 改訂前:1.02→ 改訂後:1.030
 ぶらっしゅ (Std) 改訂前:1.01→ 改訂後:1.020
 花牡丹-DB (Std) 改訂前:2.01→ 改訂後:3.00
 TBUD明朝 M (Std) 改訂前:1.00→ 改訂後:1.010























写真は、久々に使ったOM-1。軽くて、コンパクトでいいです。